一般社団法人 日本性感染症学会 理事長 髙橋 聡
(札幌医科大学医学部感染制御・臨床検査医学講座 教授)
2022年12月より一般社団法人 日本性感染症学会の第10代目の理事長を拝命しました札幌医科大学の髙橋 聡です。駆け出しの頃から研究発表をさせていただき、私を鍛えてくださった学会の理事長職を拝命することは栄誉なことであります。
日本性感染症学会は、1988年12月4日に性感染症の研究や社会的啓発の充実および治療学や予防対策の発展により性感染症の流行に歯止めをかけることを目的として設立されました。そして、代々の理事長と役員、そして、会員の皆さまのご尽力により性感染症に対して専門的見地から様々な事業を行ってきました。しかし、「性あるところに感染あり」(故熊本悦明初代理事長のお言葉)、梅毒の流行、薬剤耐性菌への治療、などまだまだ課題は山積みとなっています。このような課題に、日本性感染症学会は学術集団として中心となって取り組まなければなりません。
日本性感染症学会は、性感染症に関する学術的な取り組みを中心として、基礎医学、臨床医学のみならず、社会医学の立場から、会員の皆さまをはじめ、国民の皆さまへの情報発信・情報共有を進め、そして、課題に対する議論の場を提供させていただきます。
ご挨拶の最後になりますが、私は、理事長として奮励努力する所存です。会員の皆さまにおかれましては、学会活動へのご支援を、また、会員でいらっしゃらない皆さまにおかれましては、ぜひ学会に入会していただき、共に目的「性感染症の研究や社会的啓発の充実および治療学や予防対策の発展により性感染症の流行に歯止めをかけること」に向かって活動を進めていきましょう。
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